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皮膚のしくみと白癬菌

白癬菌は、皮膚に寄生します。条件さえ整えば体のどこにでも寄生するのですが、主に足に寄生する事がほとんどです。

足は、ナイロン靴下などを一日中はいていたり、長時間靴を履いているなど、湿気がこもる事が多いので白癬菌が住み着くのに条件が揃いすぎるくらい揃っているからです。

それはともかく、水虫を予防したり治療したりするには、白癬菌の性質を知る必要があるのはもちろんですが、白癬菌が寄生する皮膚についても、その構造を簡単に考えてみましょう。

人間の皮膚は全身を覆う一枚の膜で出来ています。その膜を「生体の鎧」と呼ぶ事もあります。膜の構造は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の三段構えになっています。

皮膚の構造

表皮の一番外側の角層は、ケラチンというタンパク質を主な成分とする、死んだ細胞が重なり合って出来ている層で、細菌などの異物を防ぐ防人のような働きをしています。また、角層は内側で新しい細胞ができると外側からはげ落ちていき、常に一定の厚さが保たれるようになっています。

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水虫は角層と垢の中にいるゾ!

体の場所によって各層の厚さは異なっていますが、全身の皮膚の中で、手のひらと足の裏の各層が一番厚くできています。足の裏は常に体重を支え、地面と直接接している場所ですので、特に厚くつくられて体を保護しているのです。うまくできていますね。
表皮の細胞は基底層で生まれ、分化しながらケラチンをつくります。つくられたケラチンは約2週間で皮膚の表面に送り出され、その場でさらに1週間とどまり、役目を終わると垢となってはがれ落ちていきます。
白癬菌ケラチンが大好きなので、この角質と垢の中に住み着いています。

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