培養法検査
小水疱型足白癬で、水疱が黄色く変色して膿を持っているような場合は、白癬菌以外の病原菌に感染していることも考えられます。このような場合は、病気を正しく識別するために「培養法検査」を行います。
培養法とは、養分を含む培地(寒天など)の上に患部から採取した皮膚片を置き、一定の条件下で培養する検査法を言います。
細菌などが原因と考えられる感染症で、病原菌の有無や種類を特定するために有効な手段です。また、培養法は薬を使って治療している場合には、その薬が病原菌に対して効果をあらわしているかなどを調べるために必要な検査でもあります。
培養法検査では、皮膚片に白癬菌がいると、時間と共にカビが発生し、菌種ごとに特有のコロニーを形成します。そのコロニーの形や色、それに菌の発育の様子などから筋腫を特定することができるのです。
培養法は時間がかかるのが難点
培養法はとてもすぐれた特徴を持つ検査法ですが、欠点として結果が出るまでにかなり時間がかかってしまうことがあげられます。発育速度が遅い菌だと2~3週間もかかってしまう場合もあります。
しかし、白癬菌の治療と病状の経過によっては欠かせない検査です。とくに、いろいろな薬を使用しても病状に改善が見られない場合や、白癬菌以外の菌が合併して感染している疑いのある場合など、治療方針を決めるためにも重要な検査であるといえます。