水虫の症状の一つ、小水疱型足白癬は、多くの場合足の裏の土踏まずなど比較的皮膚の柔らかい部分に数個の小さい水疱を作る形で現れます。
その水疱は粒状で、中にはネバネバした透明の液体が入っています。初めは数ミリ程度の小さなものですが、症状がすすむにつれてだんだんと成長し、大きなものでは1センチ程度になることもあります。そしてその数も増えていきます。
水疱の周辺はどうなるかというと、皮膚が赤くなり、かゆみがあることが多いので掻きむしったりするとすぐに水疱が破れてしまいます。破れた後は、周囲の皮膚が硬くなり変色したり、白くなってポロポロとはがれるようになります。
そのまま放置すると、皮膚がただれてしまったり、角化が一段と進んで、水虫は足の裏全体に広がり慢性化することもあります。
小水疱型足白癬のもう一つの症状は、できはじめにかゆみをともなうことです。(実際、かなりかゆいです。←経験者談)
とくに、暖められたりして血行が良くなるとかゆみが強くなり、掻きむしるとさらにかゆくなります。すぐに水疱部分は破れてしまいますので、そうなると痛いし、かゆいしで大変です。
かゆくなるのは、患部が炎症を起こしているためですが、汚れた手でかきむしると、他の病原菌に感染して症状が悪化してしまうことも多いのです。とりあえずかゆみを止めるのでしたら市販の水虫薬でも良いと思いますが、かゆみが止まってしまうとそこでやめてしまうなど、とかく中途半端になりがちですので、皮膚科の専門医の治療を受けるなど、適切な対処が重要になりますね。