白癬菌は、まず皮膚のもっとも外側である角層の表面に寄生し、それから内部へ侵入していきます。足白癬の場合は、発症の仕方と発生場所、またその症状と経過により、次の3つの病型に分けられます。
- 趾間型足白癬
足の指の間に発生する水虫で、症状として患部の皮膚が割れ、赤くただれて皮がむけてくるのが特徴です。 - 小水疱型足白癬
足の縁や裏側の比較的柔らかい土踏まずの部分に発生します。小さな水ぶくれが手数できるのが特徴です。 - 角化型足白癬
皮膚が硬く厚く乾燥し、ひび割れが起こってきます。高齢者に多く、治りにくい水虫です。
水虫は病型が複合して足の裏全体に広がっていく
水虫(足白癬)は、病型によりそれぞれに特徴的な症状を示します。また、多くの場合ひとつの病型で終わることなく、複合的に足の裏全体に発生するのが一般的です。その上に、化膿菌などが介在すると、症状が重くなったり治りにくくなったりします。化膿菌に対する感染も治療に加わるため、水虫自体の治療が難しくなるためです。
さらに水虫を放置すると、症状が慢性化してしまい、白癬菌が爪の内部にまで侵入し爪水虫(爪白癬)になってしまうことも多くあります。爪水虫(爪白癬)は、非常に治しにくい水虫ですので、こうなる前にきちんと治療することが一番重要です。