高温多湿な環境を好む白癬菌ですが、その逆、低温で乾燥した環境には苦手です。秋から冬にかけては気温が下がり、空気も乾燥するので活動も鈍くなります。
冬の環境になじめなかった一部の水虫は死滅すると思われますが、しぶとい水虫、白癬菌は皮膚の奥深くに入り込み、「休眠状態」ですごします。一時的に症状が消えるので、治ったと思われるかたもいると思いますが、そうではなく、春になって高温多湿の環境が戻れば再度活動を開始し、、水虫の症状が現れます。
近年は、冬でも空調システムなどで人間にとって快適な温度や湿度が保たれるようになっています。人間に快適だと言うことは、水虫にとっても快適だということです。こたつの中や、暖房の効いたフロアーなどで、足があたためられた際に、猛烈なかゆみを経験した人もいるのではないでしょうか。白癬菌は、環境さえ整えば冬でも活発に活動するので油断できません。