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感染部位によって名前が変わる水虫

同じ白癬菌でも場所により病名が代わります。

白癬菌による皮膚病といえば、水虫が代表格ですが、白癬菌が寄生する体の部位によって、それぞれ違った病名がつけられています。
それらの特徴は次の通りです。

頭部白癬(とうぶはくせん)・・・俗称:しらくも

頭に白癬菌が寄生して起こります。患部が白く雲がかかったように見えるところから「しらくも」と呼ばれるようになったようです。思春期以前の短髪の男の子に発生する例が多く、女性や成人にはまれな病気です。
女性に少ないのは、長い髪が白癬菌の侵入を防ぐためだと考えられています。また、成人に少ないのは、成人が分泌する皮脂に白癬菌の感染を防ぐ作用があるからだと考えられています。最近では、短髪の男の子も減り衛生環境も整っているので、ほとんど見かけることはなくなりました。

体部白癬 (たいぶはくせん)・・・俗称:たむし、ぜにたむし

体部白癬は「小水疱性斑状白癬」とも呼ばれます。赤いブツブツや小水疱がはじめに現れ、外側に向かって和のように広がり、健康な皮膚との境がハッキリわかります。症状の中心は治ったように見え、褐色になります。
体部白癬は、必ずしも好人性の菌ばかりでなく、好獣性や好土性の菌類が原因になることもあります。

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手白癬(てはくせん)・・・俗称:手の水虫

白癬は文字どおり「手の水虫」で、「指掌白癬」とも呼ばれます。足の水虫から感染することがほとんどで、症状も同じです。

陰股部白癬(いんこぶはくせん)・・・俗称:いんきんたむし

陰股部白癬は、股間に起こる水虫です。好人性の白癬菌に感染して股の白湯に発症するのが特徴です。下腹部や臀部に広がることもあります。

陰股部白癬は、以前は男性に多く女性に少ない病気(発症率は約8:1) でしたが、最近は下半身に密着したナイロン肌着など通気性の良くない肌着の着用で、女性の患者、とくに20~40代に多発する傾向があるようです。

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爪白癬(つめはくせん)・・・俗称:爪水虫

白癬菌の寄生部位と病名

爪白癬の多くは、足の白癬菌が爪に侵入することで発症したものです。足の爪が次々に侵されていくのが特徴です。まれに、手も爪にも発症します。足白癬を治療せずに放置していたり、皮膚の老化で角化がすすんだ高齢者に多く見られます。爪白癬は、患部に薬が届きにくいなど、治療に長時間がかかり、患者さんの根気と努力がカギとなります。

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